2014/03/17(月)
脾臓の摘出手術から18日。 ようやくおべ。ちゃんの抜糸に行ってきました。 ********** 本当は先週の金曜日に予約を入れてあったのですが、病理の結果の連絡をいただいたとき、今後、抗がん剤治療をするかしないかの話になり、ひと通りの説明を受けました。 もしこのままなにもしなければ、2~3ヶ月。 たとえ抗がん剤治療をしても、完治することはなく、5~6ヶ月と延命処置になるだけ。 だけど、比較的早期の摘出で転移もみられなかったため、今の状態が1日でも長く続くよう、抗がん剤治療をすることにしました。 1回目は抜糸の予約を入れた14日(金)です。 でも、よく考えたら、岐大は土日が休診日です。 金曜日に抗がん剤治療して、もし何か起きても連絡が取れなくなってしまうので、17日(月)に変更してもらったというわけです。 いつものように予約は10時です。 が、いつもと違って、待合室はガラガラです。 月曜日がこんなに空いてるなんて・・・。 次回から、ライスも月曜日にしようかな・・・。 きっかり10時に呼ばれ、術後からとにかくうんちょの量がハンパないだけで、元気はもりもりあると報告。 うんちょの量が多いのは抗生物質の影響かな。 傷口もあまり気にせず、特に気になるようなことはなかったかな。 ********** 組織病理検査報告書を受け取ると、やっぱり血管肉腫と書かれてました。 腫瘍部分は思ったより大きくて10センチもあり、脾臓は1.5倍くらいになっていたそうです。 ********** しかし、あいかわらず、よくわからない言葉が並んでますが、「紡錘形の細胞」というのが、血管肉腫であること。 このがん細胞が、この先さらに悪いものにかわることはないけれど、速いスピードで核分裂をし増殖していくこと。 一部が壊死していたこと、腫瘍内部で出血していたことなどから、やはり短期間でこれだけの大きさになったようで、恐ろしいスピードです。 ネオの場合、極悪ではないけど、悪性度の高い、一般的な血管肉腫とのことでした。 血管肉腫は進行が速いので、腫瘍を取り、たとえ転移がなくても、すでにがん細胞が血液に乗って体内に運ばれており、いずれどこかに転移・再発するので、完治することはなく、予後は極めて悪く、血管がある体のどこにでも転移し、肝臓・心臓・肺・脳に転移することが多いそうです。 恐ろしい病気です。 ★今後の治療について ********** 転移・再発を遅らせる目的で、体中に残っているだろうがん細胞を抗がん剤を投与して叩きます。 抗がん剤の投与方法は、 ①点滴による治療 ②飲み薬による治療 現時点で血管肉腫の抗がん剤治療は一気にがん細胞を叩く静脈注射のようなので、元気で体力のあるうちは点滴で投与する治療をすることにしました。 (※追記 静脈注射による投与とメトロノミック療法の違いはこちらに) ********** 抗がん剤を投与する間隔は3週間に1回。 ドキソルビシン30ml/㎡(体重が30kgで30ml)を生理食塩水で薄めて点滴で入れます。 主な副作用は ・白血球や血小板が減る骨髄抑制で、7~10日後にもっとも低くなり ・2~3日後までは、下痢や嘔吐が出ることがあり、下痢のほうが出やすく ・心臓に負担がかかる薬なので、使える量には限度があり、4~6回までで ・強い薬なので、血管から漏れると、周辺の組織を壊してしまい、最悪の場合断脚 ただし、血管から漏れることは滅多になく、事故が起こらないよう、点滴中は先生がずっと付き添ってくださるそうです。 ・脱毛はまずない。 ********** 見た目は元気モリモリだけど、実際に抗がん剤治療ができる状態なのか詳しく調べてからの投与になります。 ★今日の検査 ・心臓に負担のかかる薬なので、今の状態をみるための心臓エコー ・転移・リンパ節の腫れなどがないかみるための腹部エコー ・骨髄抑制の判断基準となる、抗がん剤投与前の血液検査 で、2時間ほどのお預かりです。 前回、突然の手術と入院で置いてかれたので、もしかしたらイヤだと暴れだすかと思いきや、 一度振り返っただけで、すんなり検査室へ消えていきました。 きっと、入院中、よくしてくれたんだと思います。 ********** あっという間に2時間が経ち、お迎えです。 グッタリしてるかと思ったら、いつもと変わらず元気モリモリ。 体中にがん細胞があるなんて思えません。 ********** ★血液検査(2/28) ・白血球(60~170)・・・94(274) 術後で増えた白血球も正常値内に戻り、 *----------* ・赤血球(550~850)・・・619(557) ・ヘモグロビン(12~18)・・・13.9(13.3) ・ヘマトクリット(37~55)・・・40.7(36.8) 貧血もなく、 *----------* ・血小板(20~50)・・・63.8(34.0) 血小板は高いものの、 *----------* ・ALT(17~78)・・・60(26) ・AST(23~32)・・・23(40) ・ALP(47~254)・・・90(101) 肝機能も、 ・BUN(9.2~29.2)・・・19.0(7.9) ・CRE(0.4~1.4)・・・0.7(0.5) 腎機能も問題なし。 ★腹部エコー 転移もなく、リンパ節の腫れもなし。 ★心臓エコー ・左室内径短縮率%(30~50)・・・不明 心臓の状態はよく、問題もなし。 年相応の心臓だそうです。 ★抗がん剤@ドキソルビシン投与 特に問題はなかったので、最初となる今回は2割減の24mg/㎡で様子をみます。 (30mg×80%)×0.78(体表面積)の量を生理食塩水に溶かし、30分かけて左前肢から投与。 点滴中はずっとお座りしていて、おりこうさんだったそうです。 先生曰く、「お座り」というと、ちゃんと座ってくれたとか・・・。 うちだと、なかなか座らないのに、完全にネコかぶってます(笑) ★抗がん剤治療後に気をつけること ネオの調子なら、いつもと変わらない生活をしていいそうですが、 ドキソルビシンは肝臓で処理され、うんちょに混ざって出てくるので、排泄物を直接触らないこと。 ケ○の穴もなめないようにっ! もちろん、食べるなんてもってのほかですっ!! といっても、排泄される抗がん剤の量はわずかなので、健康に影響がでるようなことはないけど、念には念をということです。 オシッコにはあまり混ざらないようですが、手袋をはめるなどして処理。 血小板が下がるかもしれないので、出血には注意。 下痢に血が混ざるようなことがあったら、すぐに連絡。 ********** どんな副作用がどれだけ出るのかわかりませんが、とりあえず今週は無理をしないようにし、来週月曜日に血液検査で骨髄抑制がどれだけ起こっているか調べます。 抜糸もし、傷口もキレイにくっくいてます。 (オンマウスで、ビフォーアフターが見られます) 術後から大量のうんちょをしていたし、腰回りがグンと細くなってきたので減っているかと思いきや、前回とほぼ変わってませんでした。 腰回りが細くなったのは、脾臓を摘出したからのようです。 ********** 体重・・・22.54kg(+0.09) ********** 診察料・・・¥1,100 注射料(抗がん剤)・・・¥14,210 検査料(血液検査・腹部エコー・心臓エコー)・・・¥1,100 ********** 抗がん剤治療に、血液検査・腹部エコー・心臓エコーをした割には安かった(と思う) というか、検査料安すぎないか?? 生化学・血液検査 |
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